【伸び悩み解消】英語中級者が英語上級者へレベルアップするための対策と学習法

・いざ英会話となると自信がない。
・最近なかなか英語力が上達しない。
・英語上級者を目指したいけど、何をすればいいか分からない。

英語中級者になると、誰しも伸び悩みの時期を経験します。この期間は頑張ってもなかなか結果が出ないため、多くの人が英語学習を諦めてしまう魔の期間です。

私は英語学習を始めて15年、
・TOEIC 630点 → 950点
・TOEFL 64点 → 100点
・ケンブリッジ英検 C1 合格
と、ようやく英語上級者と言えるレベルに到達したわけですが、この15年の間、停滞期に苦しみ、何度も挫折してきました。

この記事では、英語中級者が伸び悩んでしまう要因について解説するとともに、英語上級者を目指すうえで必須となるマインドセットと学習方法について解説しました。

停滞期を打破して英語上級者を目指したい方は、ぜひ最後まで読んでください。

目次

英語中級者のレベル

おおまかに、以下に該当する方を英語中級者とみなして話を進めます。

・CEFRレベル B1~B2
・英検2級~準1級
・TOEIC650点~850点

ただし上記はあくまで指標ですので、当記事では「英語初級者ではないけど英語上級者とも言えない」と感じる方に向けた内容になっています。

英語中級者の3つの特徴

①英語でコミュニケーションを取ることに心理的負担を感じる

英語中級者はいざネイティブと英会話をしようとすると、自信のなさや恥ずかしさを感じるものです。失敗を恐れるあまり、事前に何を話すべきか真剣に考えすぎてしまうこともあります。

英語上級者はミスをしてもあまり気にしませんし、その場その場を乗り越える対応力があるため、英語中級者ほどの心理的負担を感じることはありません。

しかし、こうしたネガティブな感情は、英語学習者であればもれなく全員が感じる感情です。最初は羞恥心や恐怖心を感じるのは当たり前ですので、少しずつ前進していければ必ず英語上級者の道が見えてきます。

②同じ表現ばかり使ってしまう

英語中級者はどうしても同じ表現を使ってしまう傾向があります。英会話における「癖」であり「言い回しのスキル不足」とも言えます。

例えば私の場合、

・Really?
・I see.
・That’s great.

などを英会話の際に多用していました。

言い回しの表現はたくさんありますが、英語中級者はそもそも言い回せるほどの語彙力がないため、使える表現が限られてしまいます。ちなみに単語レベルだけでなく、構文レベルでも同様のことが起こります。

③4技能の中で苦手な分野がある

英語中級者は4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)の中で”極端に”苦手な分野があることがあります。

英語上級者であっても得意不得意はありますので、「リーディングは得意だけどスピーキングには苦手意識がある」といった方は多くいます。しかし、英語中級者の場合は得意分野と苦手分野が極端に表れる傾向があります。

リスニングが苦手な場合は重点的に取り組んでください。まず聞けないと英会話は成り立ちませんし、英語の資格試験で高得点を取るにもリスニング力の強化は必須です。

英語上級者の3つの特徴

①英語上級者は「英語特有の表現」をうまく使いこなす

実践的な英語は、日本式の英語教育で学ぶ英語と大きく異なります。英語上級者は「英語特有の表現」をうまく使いこなすことによって、より「自然な英語表現」をすることができます。例えば「コロケーション」と「句動詞」の使い回し能力によって、相手に与える印象が大きく変わります。

【コロケーションとは】
→複数の単語の自然な組み合わせ

例えば “Bitterly cold” というコロケーションは日本語で「とても寒い」を意味します。しかし、「とても暑い」と言いたいときには ”Bitterly hot” とは言いません。”Bitterly” と “cold” の組み合わせだからこそ、自然な表現になるわけです。

【句動詞とは
→「動詞+前置詞」の組み合わせ

”Come” という単語であれば…

・come up(話題に上がる、現れる等)
・come across(偶然出会う)
・come off(予定通りに事が運ぶ、使用するのをやめる等)

このように、句動詞を上手く使えると「Come=来る」以外の意味の英語表現ができるようになります。

コロケーションと句動詞は、後述のケンブリッジ大学出版局の教材を使用して学習することをオススメします

②英語上級者は適応力が高い

英語上級者の場合、自分の知らない話題が挙がっても、適宜質問をしながらある程度自分の意見を述べることができます。そのため、様々なシーンにおいて高い適応力を発揮することができます。

英語中級者の場合、自分に馴染みのない状況下になるとコミュニケーションが極端に取れなくなってしまいます。

③英語上級者はリスニング力が高い

当たり前で申し訳ないですが、英語上級者はシンプルにリスニング力が高いです。英語中級者と英語上級者を分ける大きな壁が、このリスニング力の差と言えます。

英語上級者を目指すうえで、リスニング力の強化は必須である、ということを覚えておいてください。

英語中級者が伸び悩む3つの要因

①インプット量が圧倒的に足りていない

英語力が伸び悩んでしまう一番の原因は「インプット量が圧倒的に足りていない」場合が非常に多いです。

効率的に英語上級者を目指すのであれば、英会話教室やオンライン英会話だけを一生懸命頑張るのではいけません。インプット(土台)がなければ、アウトプット(発話力)上達はあり得ないためです。

植物で例えるならば、土の中で根が張っていなければ、葉が成長しないのと同じことです。

もしアウトプットに偏った英語学習をしている場合は、抜本的な見直しを行い、インプット量を増やす必要があります。

②自分のレベルに合った内容で英語学習ができていない

取り組んでいる英語学習が、実は自分のレベルに合っていない(自分の実力より高いレベルの教材に取り組んでしまっている)というのは英語中級者によくあることです。

実際に私の失敗例を挙げます。

・海外ドラマがいいと聞いたから、”FRIENDS” を観て勉強
・知らない単語ばかりだけど上級レベルの英語教材を使用

TOEIC800点台の頃に行っていた勉強法ですが、全く効果がありませんでした。

海外ドラマは英語上級者にとっては非常に効率のいい学習方法である一方、英語中級者以下の方にはあまり推奨できません。海外ドラマで学ぶには基礎的知識が不足していますし、分からない単語や表現が多すぎて、調べるのに時間と手間がかかりすぎるためです。

英語中級者は、自身の現在地を的確に把握し、背伸びをしない英語学習を心掛ける必要があります。特に音読やシャドーイングを行う場合はこの考え方が重要になります。

③英語学習を英語で行っていない

英語上級者を目指すのであれば、「英語を英語で学ぶ」フェーズに移行していくことが必要です。

・英英辞書を使用する
・英語で解説された教材を使用する

などの方法を積極的に取り込んでいくことで、効率的に英語が上達していきます。最初から英英で学ぶのはハードルが高いですが、徐々にその比率を上げていくことをおすすめします。

実際に私が活用している教材は「おすすめの教材」で紹介しています。

ちなみに私が普段使用している英英辞書はこちらです。

英語上級者を目指すための5つの学習法と対策

①基礎を大切にする

英語中級者はまずなにより基礎を大切にしてください。ここでいう基礎は、単語や文法などの知識と音読やシャドーイング練習を指します。

音楽であれスポーツであれ、基礎練習が上達への一番の近道です。毎日素振りをしてください。

②インプット量を増やす

英語中級者の多くはアウトプットの学習法に偏りがちです。しかしこれは英語学習における大きな罠と言えます。

英語上級者を目指すならインプット量を圧倒的に増やしてください。これは英語中級者にとって最も大切なことですが、残念ながらインプットをサボってしまう人が非常に多いです。

英語学習は地味ですので、最初は負担に感じるかもしれません。しかし、習慣化すれば呼吸をするように英語学習に取り組むことができるようになります。

インプットとアウトプットの割合は7:3を目安に行ってみてください。

③日常で英語に触れる機会を増やす

インプット量を増やすために、日々の生活の中で自然と英語に触れる工夫をすることが有効です。

・スマホの言語設定を英語に変えてみる
・通勤中にポッドキャスト海外ニュースを聞いてみる
・英語を使う部署への異動を申し出る
・英語を使う業務へ積極的に携わる
・外国人の集まるコミュニティに参加してみる
SNSアプリで外国人とコミュニケーションを取ってみる

工夫の仕方はいくらでもありますので、何か1つでも行動に移してみてください。塵も積もれば山となる、です。ちなみに実践例は全て、私が過去に行ったことのあるものです。  

④教材を見直す

英語力が伸び悩んでいる場合、使用している教材が合っていない可能性があります。そんな時は一度、教材を見直してみるのも有効です。

教材選びに困った場合は「海外の英語学習者向け教材」を使用することをおすすめします。

海外の英語学習者用教材を使用するメリット

・質の高い英語を学べる
・英語学習者に特化しているため、解説が丁寧で分かりやすい
・日常に即したリアルな英語が学べる

「英語を英語で学ぶ」ことにも繋がりますので、ある程度英語力がついてきたと思ったら是非取り入れてみてください。

⑤音読・シャドーイング練習を行う

音読・シャドーイングにはたくさんの効果があります。

・語彙や文法を定着させられる
・発音が上手くなる
・英会話における「瞬発力」を鍛えることができる
・「英語脳」を作ることができる

なにより音読・シャドーイングの優れた点は「インプットとアウトプット両方をバランスよく強化できる」ことです。インプットとしてリスニング力を鍛え、同時にアウトプットとして発話力を鍛えることができる、非常にコストパフォーマンスの高い学習法です。

レベル問わず全ての英語学習者が取り入れるべき学習法ですので、是非ルーティンワークに組み込んでみてください。

音読とシャドーイングは「正しい方法」で行うことが大切です。

おすすめの教材2選

①English Vocabulary in USE

/AMAZON(English Grammar in USE Upper-Intermediate)

こんな人にオススメ

・教材選びで悩んでいる
・英語を英語で学びたい
・Japanese Englishを卒業して「実践的な英語」を習得したい

English Vocabulary in USEの良いところは、日本の英語教育では学べないボキャブラリーを網羅している点です。

あなたは「鼻くそ」とか「耳くそ」を英語で言えますか?幼稚園児でも知っているはずの言葉ですが、日本人はこういった「砕けた英語」を案外知らないものです。English Vocabulary in USEではこうした「当たり前だけど実は知らない単語」を学ぶことができます。

English Vocabulary in USEは書籍ですが、コードを読み取るとオンライン版へのアクセスが可能です。

以下4つのレベルから教材を選ぶことができるのも本書の良いところです。

【レベル】
・Elementary
・Pre-intermediate and intermediate
・Upper-intermediate
・Advanced

一方デメリットは、価格が高めであること、オンライン版の使用期限が2年間であることやボリュームがあるため完読に時間がかかること、などが挙げられます。

同じシリーズの “English Grammar in USE” もオススメです。

②Grammar and Vocabulary

AMAZON (Grammar and Vocabulary for First)

English Vocabulary in USEと違い一冊で文法と単語の両方を学ぶことができますので、時短で学びたい方にはぴったりの教材です。ケンブリッジ英検対策にも使えますので、コスパに優れた万能型と言えます。

一方、デメリットがあるとすれば以下の通りでしょうか。
・オンラインアクセスがない
・English Vocabulary in USEに比べて扱う単語が少ない
・Advanced(C1) と First(B2) の2つのレベルのみ

私はシャドーイング教材としても使用しています。ここ数年はこれ一択です。

まとめ

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この記事を書いた人

はじめまして、スヌと申します。

ゆるゆると英語学習を続けて15年、TOEICは640点から950点、TOEFLは63点から100点に上がり、ケンブリッジ英検C1にも合格しました。これからもマイペースに英語学習を続けるつもりです。

当ブログでは、英語を頑張りたい方の背中を押せるブログ運営を目指します。

特に、
・英語上級者を目指す英語中級者の方
・なかなか結果は出ないけど英語を諦めたくない方
・留学経験や海外経験があるけど、実は英語があまり話せない。でもこれからまた頑張りたい!と思う方

に向けて、少しずつ記事を更新しています。

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